緊急事態宣言の解除で、営業を再開する「夜の店」も少しずつ出始めています。山形市内でも14日夜は喜びの声が聞かれた一方で、それぞれが「不安」を抱えたままで再スタートしていました。 （記者）「午後9時半を回りました。JR山形駅前の飲食店街です。緊急事態宣言が解除となりましたがほとんど人は歩いていません。ほとんどの店が閉めている中ちらほらと営業を再開している店もある」 緊急事態宣言は解除されたものの14日夜、JR山形駅前の飲食店街を歩く人の姿はまだまだ「まばら」でした。「再開のタイミング」を見計る飲食店も多く、営業中の店は多くありません。こうした中、14日夜から営業を再開した焼き鳥店を見つけました。 （店員）「この日を待っていた。すごく楽しい。きょうも客がたくさん来てくれて話ができて楽しい時間を過ごさせてもらっている」 3密を防ぐため、店内のカウンターと厨房の間には飛沫を防ぐ「シート」を張るなどの対策を施しましたが、サラリーマンで溢れた以前のような賑わいはまだまだ期待できないと言います。 （店員）「不安はある。どうなるかわからない。でも今は2波よりも徐々にというほうが強い。その時になったらまた考える」 「夜の足」運転代行業者も飲食店への客足が戻らない限り、厳しい状況は続くと見ています。 （運転代行業者）「きょうから解除になったし出てみようと出たが、このとおりだからおそらくダメ。今月いっぱいは厳しいのでは」 こちらのスナックラブリーも14日夜から再び看板に明かりを灯し始めました。県の休業要請が条件付きながら解除され、急遽再開を決めました。 （スナックラブリー・金澤礼子さん）「きょうは客が来ないかと思いながらも、電気だけつけると外がちょっとだけ明るいなと思ったから」 （常連客）「ゴーストタウンじゃやっていられない」 （スナックラブリー・金澤礼子さん）「寂しいでしょ」 常連客と久しぶりのひと時を楽しみながらも不安と戸惑いは消えません。 （スナックラブリー・金澤礼子さん）「山形は（感染者）ゼロ。だけど明日はわからない。でも仕事菜しなければいけないし、明かりはつけなければいけないし。心は複雑」 少しずつ取り戻し始めた夜の輝きの向こう側で、それぞれの「葛藤」が続いています。
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May 15, 2020 at 05:42PM
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